ヘナとは?

ヘナは、インドでは古くから薬草として使われてきた、アーユルヴェーダ(伝承医学)では代表的なハーブです。古くから、インド・モロッコ・エジプトなどで、マニキュアやボディペイントとして使われてきた長い歴史があります。
ヘナともヘンナとも言い、ミソハギ科の植物です。学名はLawsonia inermis、日本語名は、「指甲花(シコウカ)」もしくは「ツマクレナイノキ」と言われています。生命力が強く乾燥した土地にも育ちます。エジプトやインドや北アフリカなどに育つ多年生植物。乾燥した地を好み、3〜6メートルもの高さにまで成長します。
その葉などを乾燥させて粉砕したものが、染毛料やリンスに使用されています。ヘナを配合した天然由来の白髪染めのことを、「ヘナ」と総称して呼ぶ場合もあります。現在は、ヘナ100%の粉末も市販・通販でも購入できます。実際に買って匂いを嗅いでみると、本当に葉っぱの臭いがするんです。

ヘナとは

ヘナを配合した白髪染め

ヘナの葉を乾燥粉砕したものが、染毛料やリンスに使われていますが、日本では、2001年に化粧品への配合が認められるようになりました。ヘナ配合の白髪染めは、ドラッグストア・デパート・通販などで購入する事が出来ます。現在販売されているヘナ配合の白髪染めには、パウダータイプ・クリームタイプ・シャンプータイプ・リンスタイプなどがあります。

どうして染まる?

ヘナの葉の粉末100%で染める時は、それをお湯にといて髪に塗ります。ヘナの葉の中には、赤橙色の色素のローソン(lawsone)というものが含まれています。ローソンは、酸性下でケラチン(たんぱく質)と結びつき、発色します。 ヘナのみだと、白髪はオレンジ色に染まります。
ヘナは、人の髪の毛はもちろん、爪や肌も染まりますから、古くは馬のたてがみを染めたり、マニキュアやまゆ墨としても使われていました。ヘナは草木染と同じように、植物色素で染めるもので、人体にも使用する事が出来るハーブと言えます。天然のものですから、染め上がりも優しいものです。
染色以外にも、フケやかゆみを予防したり、毛穴を掃除したり、豊かな髪を育てたり、髪を保護したりする役割もあると言われています。

ヘナで白髪を染める

ヘナのトリートメント効果

ヨーロッパではとリートメント目的でヘナが使われているそうです。ヘナは、どのようなタイプの髪にも効果があると言われています。腰のない髪の毛にはコシを与え、まとまりにくい髪はまとめやすくなり、パサついた髪には潤いを与えてくれます。髪や肌を健やかに保ちながら染め上げる白髪染めとしてだけでなく、ツヤやコシを与えてくれるトリートメント効果があるところがヘナの魅力ですね!

ヘナの効果的な使い方

ヘナの効果的な使用方法をご紹介いたします。

ヘナで染める時に用意するもの

へなど白髪染めをするために用意するものを書きますね。

  • ヘナパウダー
  • ヘナを混ぜるボール
  • ヘナをかき混ぜるスプーンなど
  • 服の汚れ防止のケープやタオル
  • ヘナのペーストを髪に塗るハケ・手袋
  • コールドクリーム(フェイスラインに着色するのを防ぐため)
  • ヘアキャップまたはラップ(塗布した後に髪を包むため)
  • 汚れてもいいタオル(塗布後の保温)

ヘナの使い方

植物100%のヘナでも、使用前にはパッチテストをしてください。植物アレルギーの方や今までにアレルギーを起こしたことのある方は、専門医に相談してから使用してください。
パッチテストをした後、かゆみ・かぶれなどがでない場合はヘナを使用してください。ここでは、使用手順を紹介します。

洗髪をする

シャンプー(お湯のみでもよい)で洗髪します。その後水気を切ってタオルドライします。
髪の毛を洗うことで、皮脂や汚れを落としてヘナの成分が入りやすくなります。リンスやトリートメントは必要ありません。ドライヤーなどで完全に乾かしてしまうと、ヘナが髪になじみにくくなり色むらの原因にある時があります。
衣服が汚れないように、タオルやケープなどで予防します。顔や襟足にヘナがつくのを防ぐために、コールドクリームなどを塗ってください。もし顔にヘナペーストがついても、すぐに洗い流せば汚れは取れます。

ヘナペーストを作る

目安は、ヘナ30グラムに対してぬるま湯120ccぐらいです。お湯の温度はお風呂くらい(42〜45度)です。お湯を使うときは、塩素が含まれている水道水よりは、ミネラルウォーターの方がおすすめです。
ヘナパウダーの量は、ショートヘアで30〜50g、セミロングで50〜80gです。
ボールにヘナとお湯を入れてスプーンでかき混ぜます。この時お湯を少しずつ入れるとダマにならずに綺麗に混ざります。ペーストの硬さがマヨネーズくらいになるまで練ってください。

ヘナペーストを髪に塗る

事前に髪の毛を小分けにしておくとヘナペーストが塗りやすくなります。ヘナをハケまたは手袋をした手で、髪の根元からつけていきます。生え際、こめかみなど白髪が目立つところには、たっぷりと塗ってください。塗り終えたら、しっかりとまんべんなくもみこんでください。多めに塗った部分には、3センチ幅くらいに切ったティッシュで上から押さえてもいいです(生え際など)。
仕上げにタオルかラップで髪全体を包みます。そしてその上から、ドライヤーで3〜5分くらい温めます。保温するためにさらにヘアキャップやタオルを巻いて放置します。30〜60分くらい待ちます。
キレイな色を入れるためには、保温が必要ですが、冬場は室温が低いと色が入りづらいので、部屋を暖めてから染めるといいです。

洗い流す

まずは、お湯でペーストを流してから、シャンプーしてください。リンスやトリートメントはしてもいいですが、しない方が発色が良くなるという方もいます。

ヘナを使うときの注意点

はじめてヘナを使うときは、髪質などによっては定着するのに時間がかかる場合もありますが、2〜3日後には落ち着いてきますから心配はいりません。染めた直後に髪の毛のパサツキが気になる時もありますが、徐々に落ち着いてきます。色の入り方が甘いと思った時には、ドライヤーの熱を少し長めにあてるといいですよ。
ヘナペーストが洗面台や浴室についた場合は、すぐに洗い流しましょう。染めた後数日間は、汗や洗髪時に色落ちするケースがありますから、タオルドライの時に濃い目の色のタオルを使用しましょう。

ヘナで白髪を染める

ヘナのデメリット

ヘナは天然のものですから、使い続けても髪や頭皮にダメージはありませんが、初めて使う時や、過去に白髪染めでかぶれた経験がある方は、パッチテストをすることをおすすめします。
ヘナは「ローソン」という色素がタンパク質に絡みつくことによって発色するもので、髪の脱色作用はありません。ですから、一般のヘアカラーのように、黒髪を明るく染めることはできないのです。
また、ヘナ(100%)を白髪染めとして使うときには、準備や時間がかかります。通常ヘナは、髪の毛に塗布してから、1〜2時間以上放置する必要があります。
ヘナの中には、ケミカルヘナ(化学染料が入ったもの)と呼ばれるものもあり、アレルギー反応を起こす可能性のあるジアミン系化学染料が含まれている場合もありますから、購入する時は注意が必要です。
ヘナとパーマをするときは、パーマの前にヘナをすると、パーマがかかりにくくなります。ヘナはパーマが落ち着いてから行う方がいいでしょう。パーマが落ち着くのには約1週間ほどかかりますが、髪質によって時期が異なりますから、詳しくは美容室で相談されることをお勧めします。

ヘナ配合の白髪染めは本当に染まる?

ヘナを使った商品

ヘナを使用した商品には、パウダー状のもの、クリーム状のもの、シャンプータイプのものなどがあります。国民生活センターに寄せられたヘナに関連する相談に、「かぶれた」とか「染まらない」などというものがあったので、2006年に染毛性能を評価した実験の情報が提供されています。
国民生活センタ―によるヘナの染毛性能実験はこちら

国民生活センタ―によるヘナの染毛性能実験からわかったこと

パウダータイプ・クリームタイプ・シャンプーやリンスタイプの3種類12銘柄を比較実験した結果を見てみると、白髪を染める性能で「白髪の半分くらいは染まった」と感じられたのは、ほとんどがパウダータイプでした。そのパウダータイプの白髪染めは、繰り返し使用することや塗布時間を長くすることで、染まる満足度は高くなっていきます。
つまり、ヘナで白髪を染める時には、ローソンがしっかりと含まれているパウダータイプのヘナを使って何度も繰り返して染めることで、白髪染めの効果を実感できるということがいえますね。

これからも使いたいヘナ商品とは

実験後、今後も使ってみたいと思う銘柄を聞いた答えは、パウダータイプの4銘柄のうちの3銘柄だけに集中していました。クリームタイプや、シャンプー・リンスタイプは、染め上がりにかなり不満が残る結果となったのがわかります。国民生活センタ―の実験結果から、ヘナで白髪を染める時にはパウダータイプのヘナを使い、放置時間を長めにするとかの工夫をしながら、継続して使用するのが最も効果を実感できる方法だということが実証されたのです。
また、クリームタイプやシャンプー・リンスタイプには、染毛効果のあるヘナ色素のローソンがほとんど含まれていなかったという報告もありました。ローソンが含まれていないと、ヘナで白髪を染める効果は期待できません。そのような商品には、ヘナ以外にヘアマニキュアなどの化粧品に配合される色のついているタール系色素等の染料が配合されていると表示されているものがあったそうです。(タール系色素とは、黒色 401 号、橙色 205 号などのことです)

ヘナ100%でない時もある

もともとヘナ色素ローソンだけで白髪を染める場合、オレンジ系の色になるのですが、ダークブラウンなどに染まるとされているものには、インディゴ(藍の染料)等のヘナ以外の植物染料が配合されていた銘柄が多かったそうです。ヘナが配合されている白髪染めを選ぶ時には、これらのことに注意して選んでください。
ヘナの安全性も調べられていましたが、永久染毛剤(市販のヘアカラー・おしゃれ染め・美容室での白髪染めなど)に使われている染料と比べると、安全性は高いと評価されていました。しかし、今までに永久染毛剤でかぶれた経験のある人は、かぶれる可能性があるので、ヘナを使うときにはじゅうぶん気をつけて、使用前にパッチテストをすることをすすめていました。
全般的にいえることは、ヘナの染毛効果は市販のヘアカラーのようには高くありませんし、明るいブラウンにしか染まりません。そのことを理解したうえで、ヘナを使うのが大切です。ヘナで染めると書かれている商品の中には、ローソンがほとんど配合されていないものもありますから、配合成分には気をつけましょう。

白髪染めシャンプーや白髪染めトリートメントで白髪を染める

ヘナが配合されてシャンプーやリンスやクリームタイプの白髪染めは、ほとんど染毛効果がないとの実験結果で、ガッカリされた方もいらっしゃるでしょう。パウダータイプのヘナを継続して長時間塗布しておくのが、ヘナの白髪染め効果を実感できる方法ですが、そのような手間をかけないで簡単に白髪染めをする方法もあります。
普段使用しているシャンプーを白髪染めシャンプーに変えたり、シャンプーの前か後に白髪染めトリートメントを使用するだけの白髪染め方法です。これらもヘナと同様に継続して使用しなくてはいけませんが、放置時間をゼロ〜20分と短縮する事が出来ます。白髪染めシャンプーや白髪染めトリートメントは、毎日素手で使ってもいいくらい頭皮や髪の毛に優しい処方ですから、どなたでも安心して使う事が出来るので人気があります。